さつまいも 甘藷
さつまいもは、もともとは南アメリカ大陸熱帯地方から東南アジアに導入され、そこから中国を経て沖縄、九州、本州と伝わった外来植物す。
「さつまいも」と呼ばれるゆえんは、九州地方を経て本州に広まってきたことに端を発するようです。
サツマイモは繁殖能力が大変高いうえに、痩せた土地でも育つため素人でも比較的育てやすいのは、戦前戦中戦後とさつまいもがいたるところで作られ、日本人を飢餓から救ってきたことでもわかるでしょう。
さつまいもの主な品種には紅あずま、紅赤(べにあか)、金時などがあります。
また、さつまいもは、普通に食するだけでなく、でんぷん原料となるので、でんぷん用にはシロユタカ、シロサツマ、コガネセンガン(黄金千貫)という品種もあります。
鹿児島県はおよそ全国の4割を産する(2005年産農林水産省作物統計)、同県の特産品です。
歴史的にさつまいもが全国に広まったのは1732年の享保の大飢饉(徳川吉宗の時代)のあとでした。
飢饉で全国で飢餓者が増える中、鹿児島県(当時は薩摩藩)では飢餓者が出なかったというのが大きな要因です。
さつまいもを全国区に広めた功労者は儒学者の青木昆陽ですが、彼の研究も一筋縄ではいかなく、何度も失敗したそうです。その失敗を乗り越えて、その後サツマイモは飢饉時に多くの人を飢えから救ってきました。
なぜ、鹿児島県がさつまいもの一大産地になったかというと、これは鹿児島県の土壌は温泉が多い(=火山が多い)ことからも分かるように、土壌が火山灰の土のシラス台地で、農地としては不向きなくらいやせていたことも関連すると思います。(今はダムの建設によりかんがい設備が整ったので畑作や畜産が盛んになりました)
戦後は植物繊維は不必要なものという認識が国民にあり、さつまいもも「単なる飢饉食」のイメージが強かったのですが、最近では食物繊維が身体に必要なことが認識され、健康食として食べられることが多くなりました。
余談ですが、さつまいもとヨーグルトの組み合わせはよく、ヨーグルトの菌がさつまいもの繊維を育てて、おなかの調子を良くしてくれるそうです。
紅さつま皮は赤く、中は白黄色のほくほくとした食感です。甘味が強くておいしいことから人気が高く、知覧町・頴娃町産に限っては県のブランド品に指定されています。
紅隼人ハヤトは、蒸し芋、焼き芋として親しまれている食用品種です。大正時代から鹿児島県で栽培されている品種です。肉色が鮮やかなオレンジ色で、カロチンの含有量が多く、甘くやわらかい特徴を持っています。
沖縄県から紅いもをお土産として持ち込むには少々面倒な手続きが必要なのですが、鹿児島県からのお土産ならめんどうな手続きもありませんので、鹿児島に旅行した際は是非本場のさつまいもをお土産にしてみてください。
鹿児島県のさつまいもに関する地図
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