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紀州備長炭

紀州はもともと森林資源の豊富な場所で、しかも国有林の多い日本において、私有林が多いというめずらしい土地でもあります。


その影響もあってか、備長炭といえば本来和歌山県産のものを言っていたわけです。


ですが、木材を輸入して作ったものとの区別がつきにくく、備長炭という名前を付けながら外国産の木材を使ったものがどれほど出回っていたかはなかなか分りづらくなっていました。


その証拠に2004年に中華人民共和国が国内の森林資源の保護のために木材の輸出規制を始めた頃から、国内に流通する備長炭の量が目に見えて減っているという事実からも、その事実がうかがえます。


もともと木炭は燃料として使われ、特に煙を発さず高温を保つので、うなぎなどの料理に向いていると言われてきました。


しかし近年燃料の開発にともない、料理用の需要というのが減り、変わって増えてきた需要は備長炭の浄化作用に着目したものです。


備長炭には無数の小さな穴があいており、それが汚れを吸収するので、水道水の中に入れておくとカルキ分や余計な不純物が取り除かれます。また、米を炊く際に使用するための備長炭として商品化されたものもあります。米を炊く際に備長炭を入れると、お米がつやつやとおいしく炊きあがるそうです。


それから備長炭の消臭効果もあなどれません。冷蔵庫に入れる消臭剤に備長炭が使われたのを始め、靴箱や浴室、トイレなどに気軽に置くことができます。部屋の中においておくだけでも消臭効果がありますので、興味のある方はお試しください。


そして、水をきれいにまろやかにするというところから、入浴剤代わりに使う人も増えました。


私の知人でも肌が弱くて市販の入浴剤を入れて入ることはできなかったそうですが、お風呂に入る際に湯船に、さらしなどの木綿の布で作った袋に備長炭を入れてお風呂に入ると、水道水特有のにおいもなくなり、身体の芯からあたたまりリラックスするとのことです。


ですが、この備長炭も偽物が多く出回っているということから、和歌山県では「紀州備長炭」という名前をつけ、商品の差別化をはかるとともに備長炭の品質・伝統を維持しています。


2006年10月27日に地域団体商標制度の認定第一弾として、紀州備長炭が地域ブランドとして認定されました。


生産量日本一は和歌山県の旧南部川村でしたが、町村合併後に現在では日高川町となっています。


和歌山県日高郡日高川町近辺の備長炭に関連する地図

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